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  ■社会的入院はありません

 一般に、有料老人ホームでは、寮母の人数が少なくなると、多数の要介護者をていねいに介護することは難しくなります。とりわけ、通院の付き添いなどは大変です。
 介護が必要な高齢者は、同時にいくつかの慢性疾患(いわゆる持病)を患っていますから、寮母が少ないとなると、わざわざ入院してまで治療をするほどでもないのに、病気を口実にして病院での生活を強いられる懸念があります。
 しかし、グリーン東京では、こうした病気を口実にして病院へ追い出すことは、全くありません。全ての入居者をホームの中で介護しています。

 介護が大変だからという理由で入院させているかどうかは、入院期間で判別できます。介護が大変だからといって、病気を理由に入院させられた場合には、退院させてホームに引き取るとなると手間となりますから、病院に入れっぱなしにされます。そのため、入院期間は3ヵ月や半年以上の長期になります。通常ならば、高齢だからといってもそんなに長期間も入院しているということはそれほどありません。

 グリーン東京では、平成5年から平成9年7月31日までに入院した、すべての入居者の事例をパソコンに打ち込んで、入院の実態を調べてみたことがあります。この4年7ヵ月の間に入院した入居者は全員でちょうど100名でした。複数回入院した人もいますから、延べにして246回の入院がありました。
 246回の入院の平均入院期間は39日でした。高齢者の場合でも、入院期間とはこの程度ですむものです。退院できず、入院中にお亡くなりになった方は39名でした。死亡した方の平均入院期間は、59日でした。246回の入院を年齢別に見ますと、やはり高齢になるほどに病気になる入居者は多く、85歳以上がちょうど半数の123回です。
 85歳以上の入居者が入院した123回の平均の入院期間は、入院中に死亡した場合も含めて、47日でした。一方、厚生省の全国調査(平成四年『患者調査』)によりますと、平均は125日です。
 この大きな差は、全国調査では介護のための入院が多数含まれているためです。介護のための入院とは、もともと退院を想定したものではありませんから、入院期間は半年や1年、2年となります。こうして、平均125日という長期の数字がでてくるのです。

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